TVで、ビリーズブートキャンプをぼーっと見ていたら
ある人のことを思い出しました☆
浜松国際コンクール1位のアレクサンダー・ガヴリリュクの師である、ヴィクトール・マカロフ教授です。
(彼をご存知の方は画面の前で^^なことでしょう^^)
大学に招聘され数年間、年10日?ほどの期間日本にいらしていて
私も何度もレッスンをしていただいたのですが、そのレッスンのすごいこと!!
彼のレッスンを初めて目の当たりにした(!)ときの衝撃は忘れられません!
まず彼はテンションが異様に高く、片手にマイ・メトロノーム(青い円盤型)をほぼ常に持っています。
踊ったり歌ったり足踏みしたり、ときには自らが噴火してしまったりしながら(笑)
熱心に、情熱的に教えてくださるのですが
特にエチュードなどのレッスンで毎回のように出てくるのが、マカロフ・タッチと呼ばれる必殺打鍵法で
ゆっくりから、仕上がりのテンポの120%のテンポまで(!)マカロフタッチでさらった後
仕上がりのテンポで通常のタッチで弾くと、かなり安定してすばらしく弾ける、というものなのですが
それを実際の公開レッスン中に、やってくださるわけです。。
マカロフタッチは非常に指先をよく使うため疲れるのですが、まずゆっくりのテンポから
メトロノームを鳴らし、徐々に上げていきます。
途中タッチが明確でなかったり、つまづいてしまうと 教授の『んノッ!(No!)』という言葉により
弾きなおします。
そしてやっとの思いで か・な・り 速いテンポまで行ったら、通常のテンポとタッチに戻して弾きます。
すると、弾いてる本人でさえびっくりして目がキラキラしてしまうほどに
すばらしく弾けるわけです。そこでマカロフ教授、すかさず
『GREAT!! FANTASTIC!!!!』
今思うと確かにあの瞬間、マカロフズ・ブートキャンプに入隊していました。
マカロフ氏の「あめとむち」はビリー並でした。
こう書くとなんだかテクニックに偏っているように聞こえるかもしれませんが
全く違って、どのように曲を捉え何を表現したいか、それが一番大切で、
それを達成するためにテクニックが必要だ という順番ははっきりとしていました。
懐かしく。。。またいつか、氏のレッスンを受ける日が来るといいなと思っています☆
ガヴリリュク