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ピリス@すみだトリフォニー

マリア・ジョアン・ピリスのリサイタルについて、どう書いても表しきれないけれど、言葉にできる部分だけ書いておくことにしました☆ 4日からずっとブログに書こうか迷っていたんですが・・・(奇跡のマイペース。笑)
 
 
最初にひとつ、私はほんとーにほんとーにピリスが大好きなのでこの日記テンション高いです!

 
 
ヒナステラ/3つのアルゼンチンの踊り
スカルラッティ/ソナタ イ長調 K.208
シューベルト/ピアノ・ソナタ第13番 イ長調D664
休憩
シューベルト/4つの即興曲D935より第2番 変イ長調
シューベルト/アルペジオーネ・ソナタ イ短調D821
  ゲスト:パヴェル・ゴムツィアコフ[チェロ]
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調

 


ということで予約時に、ぱっと見て気になっていたのは、イ長調、イ長調、変イ長調、変イ長調。。
(事前の公表演目ではチェロはなく、即興曲が2番だけでなく1番も演奏される予定でした)

で、ヒナステラの2曲目がイ短調だから 前半きっとAの調性・音にこだわって弾くに違いない、で後半、変イ長調で温めるのかな☆と思っていました。
ていうかピリスってAの音、、似合うよなぁ。。 

と、まぁ 期待全開でトリフォニーに着きました。
 
 
ホールに入る。

ほぼ満席の会場を満たす、静かな熱気。期待の高さが伺える。

ふと隣の席を見ると、知らないお兄さん、長く息を吐きながら瞑想?している(^^;)  
 
そして! 
開演前アナウンス『ピリスは前半の曲目をひとつの大きな流れとして演奏したいと考えておりますので、前半においては曲間の拍手をご遠慮くださいませ』
 
 
やっぱり!ぅやっぱりね!  めちゃ興奮(笑)
 
ピリスに調性以外の思惑があったかは、結局わかりませんでしたが、ヒナステラ・スカルラッティ・シューベルトと時代も雰囲気もまったく違う曲たちをamoll Adur Adur でまとめてきているようです。

 
さて、曲ごとの感想はとっても長くなっていますので、読んでくださる方は 続きを読む からどうぞ^^
  
 
 

 
 
 
56926.jpg こんな感じの可憐な笑顔で登場。DVDのまま!

 
ヒナステラは私の中でコンクールピース的な(派手な)印象だったんですが、、
1,3曲目では  こんな音もあったんだ☆という感じ バランス絶妙なのに全部きこえる~
2曲目、何も足さない引かない音の紡ぎ方に、早くも一番楽しみにしているシューベルトが絶品であることを予感させる。
ピリスとピアノの絶対的な信頼関係。

ていうか生演奏は想像以上に超すごい、ほんと、来て良かった~ 早くも一人でニコニコ。
 
 
スカルラッティ。 
うつくしい・・・!!
ピリスのAdurは特に祈りのよう。
(スカルラッティのAdurではなくピリスのAdurと感じました)
 
 
ここで、舞台上でピリスがお水を飲むのにあわせて、みんなも一呼吸^^;
 
 
シューベルト!
冒頭1小節目で涙ぼろぼろ。
軽やかで幸福感あふれる陽の光が 体にふわっと降ってくるかんじ
降ってくるというより立ち昇るかんじ。。
なんてうつくしい 
この瞬間を聴いてまたなぜかシューベルトではなく『ピリス・・!!ToT☆』と思うわけで。

そしてfismollが続く静かな2楽章。会場の空気が良い!お客さんの一人一人が懺悔してピリスが救いを与えているかのよう。(マリアとは名ばかりではない?!笑) 静かであたたかい。Ddurに終わり、フィナーレへ。
 
 
 
前半終了。
ようやく、拍手。
となりのお兄さん、スタンディングオベーション。
私もスタンディングしたかったけどできず(笑)
 
 
シューベルト
また冒頭1,2小節で泣いちゃう。
私は瞬間湯沸かし器か。
 
 
ここで当日プログラム変更のあった演目。
ロシア出身のチェリスト、パヴェル・ゴムツィアコフ氏とのデュオでシューベルトのアルペジオーネ・ソナタ(イ短調!)
彼の体の中にある音楽の素がピリスと似ている気がしました。
ピリスとは頻繁に組んでるらしく密接なデュオ、絶品でした。
 
隣のお兄さん、スタンディング。
 
 
ベートーヴェン
ピリスが人間に戻った感。(モーツァルトのコンチェルトでも、ベートーのカデンツァ部分では急に人間に戻る感じがします。)あ~、この深い人間性☆ ある境地に達しているのだろうからこそのOp110。
いっちばん最後の数小節、派手にしなかった。よかった。。
 
 
もうちょっと余韻聴きたかったけれど、フライング拍手につられて、われんばかりの拍手。
(この最後の音が消えた後の余韻こそ黄金の一瞬なのに!)

隣のお兄さん、スタンディング&『ブラボー』
私の気持ちも乗せて!!
 
 
アンコール
J.S.バッハ(シロティ&カザルス編)/アダージョ
                 (トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調BWV564より)

デュオ。 すてき、でも正直ソロ聴きたかった、できるならモーツァルト聴いときたかったなぁ(贅沢) 
 
 
何度もカーテンコール、ブラボー、スタンディングオベーションの後、閉演。 
 
ホールから出てくる人たちはみな達観したような穏やかな表情(笑)デトックス後みたいでもある。。 
 
 
翌朝起きたら、しあわせなんだけど、なんとも寂しく。。 
 
 
ほんと、チケット無理してでも取って良かった(ToT)☆
5年ぶりの来日、一夜限り。。
次の来日未定(ToT)
また聴ける機会があるなら、何をおいても、 ぜったい聴きに行きます☆
それほど自分の音楽人生の、というか自分の人生の宝物になる経験でした。

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2007年11月10日 03:03に投稿されたエントリーのページです。

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