11日、東京文化会館にて、金子さんのピアノリサイタルを聴いてきました♪
ドビュッシーのピアノ曲全曲チクルスの第1回で、
前半にベルガマスク組曲、スケッチブックより、仮面、喜びの島
後半に12の練習曲全曲
というプログラムでした。
舞台上でも金子さんの感性はブレることなく、ドビュッシーの色彩、温度、光と影みたいな
質感と、音の重なりを迷いなく美しく表現されていました。
特に影(陰)の部分、温度の微妙に低い部分の音。。すばらしかったです!!
最初の一瞬から、今まで聴いてきた金子さんの演奏以上に
楽譜の透けて見える演奏で、一音一音が語っていて
とっても心地よく、、金子さんの研ぎ澄まされた感性と神経を2時間弱 堪能しました。
彼が音を紡いでいく様子は、彫刻を彫り上げているようでもあり。。
また、奏でる音は気負い、背伸び?気張り?みたいなものがまったくないせいか
聴いていて私の中にすーっとしみこんでくるようで心地良かったです。
さらに今回はすばらしいー東京文化会館♪ということで、一層音が美しく。。。
月の光では自然に眼を閉じて、静かに自分と向き合うような気持ちになりました。
そして大好きなパスピエの美しいこと。。
エチュードでは特に3度(第2曲)から4度(第3曲)の移り変わりの部分、オクターヴ、
8本の指、対比、アルペジオが好きでしたっ♪
オクターヴの解釈は自分と似ていて、自分がやりたかったことをぜーんぶ金子さんが弾いてくれたような感じで、かなりすっきりしました。(笑)
一曲ずつに金子さんご自身によるかなり丁寧な曲目解説がつけられていたのですが
音での説明があまりにも明確なので
まず読まずに音を聴いてから答え合わせ的に解説を見るのが面白かったです。
きっと金子さんの教える数学ってすんごく分かりやすいんだろうなぁなんて思いながら^^
(なんと、現在中学・高校で数学の教諭をしていらっしゃるのです!!)
これから全曲、金子さんの演奏が聴けるなんて本当に楽しみです^^